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4.102019
カナダのキッズミュージカル??Under the Stairs
こんにちは!メープルスタッフのAiriです:)
今日は先日観に行ってきたトロントのミュージカルレポートをお届けします♪
トロントにあるYoung People’s Theatre で4/1~4/16まで上演されている『Under the Stairs』を観てきました。
創立50年以上のYoung People’s Theatre
Young People’s Theatre(YPT)は1966年に『若者たちのための劇場』として創立された、カナダで1番歴史のある非営利のシアターカンパニーです。
年間を通して若者、子供たちに向けた作品の上演をしています。
作品の上演だけでなく、子供たちが参加できるドラマスクールも開催されているようです。
ドラマスクールは役者を目指している子供たちの養成学校というわけではなく、あくまで演劇を通して仲間と協力する事、コミュニケーション力、創作力など、生きていくために必要なスキルを楽しみながら培っていく事が目的だそう。
劇場はトロントのダウンタウンにあります。
劇場のロビーの壁に掛けてあった劇場スタッフの紹介の顔写真も彼らが子供の時の写真を使っていました?
世界初公演ミュージカル!~Under the Stairs~
観劇したミュージカル『Under the Stairs』は今回が世界初公演のオリジナルミュージカル!!
主人公は普通の家庭に暮らす少年ティミー。彼の両親は仲が悪く、喧嘩ばかり。そんな状況から逃げ出し、平和で静かな場所を求めるティミーは家の階段の下にある物置キャビネット(←ハリーポッターが最初住んでいたみたいな…)で時間を過ごすようになります。
ある日いつもと同じようにキャビネットにやってきたティミーは、実はずっと物置に住んでいた同じ境遇の3人の子供たち(子供だったキャラクターも含む(笑))と出会います。
そして4人の子供たちは彼ら(大人)の世界、関係を修復させるべく探索、冒険をはじめる…といったストーリー。
お話しに出てくる大人たちは、それぞれなんらかの理由で自分の子供に十分な気を配ったり、愛情を注ぐ事を止めた(というより忘れてしまった)親たち。
子供だけでなくどちらかというと一緒に来た親に向けたメッセージも強かったように感じます。
日本とはちょっと違うキッズミュージカル?
キッズミュージカルと聞くとどうしてもいわゆるキッズショー!のような全てがカラフルでポップ、とにかくハッピーというイメージがあったのですが、全然違いました。(←決してキッズショーを否定している訳ではないです。)
音楽、舞台装置や衣装もいたってシンプル。でも子供たちが想像力を使って楽しめるような工夫が至る所にちりばめられているような感じでした。
役者の喋り方などもわざとゆっくり大げさにという事は全くしていなくとっても自然。
最後の方は号泣している親たちもちらほらいました。
観終わったあとに、親と子供が何を感じたかディスカッションが出来るような素敵な作品でした。
子供のための劇場なので、上演時間も休憩なしの75分というのも気軽に観に行けていいですね♪
またYPTは、全ての子供たち(障害を持つ子供たちも含む)、親がアートに触れ、楽しむことが出来るよう、静かに鑑賞する事が出来なくてもOK!という『リラックスパフォーマンス』という公演回をそれぞれの演目で設けています。
上演の内容は変わりませんが、劇場のライトの明るさを調節したり、ホールの外で休憩したくなった場合はロビーのモニターで鑑賞できたり、お手伝いできるスタッフを増やしたりとよりリラックスした環境で公演を楽しめるようになっているようです。
とても素敵な取り組みですね!
北米はアートがより日常生活に近い、日常生活になくてはならないライフラインの1つという考えが割と一般的ように感じます。
今回の公演に誘ってくれたお友達に感謝♪ 心がふんわり温まったひと時でした。